photo by Enrico the muffin man、machie

15.Dreamline
この曲も最近のツアーの定番ですね。会場の受けも良いです。ラッシュ・イン・リオと比較してもアレンジ等は変更されてませんし、ライティングについても変わっていないと思います。Alexのソロは毎回アドリブですね。決まる時は決まるんですけど、たま〜に決まらない時もあるみたいです。（笑）
　個人的には歌詞も好きですね。いや、意味が完全に分かっているっていう訳ではなくて、口ずさむくらいには知っているんで、一つ一つのフレーズとして気に入っているフレーズが結構有ります。"Only immortal for a limited time"とかですね。

photo by Enrico the muffin man

16.Secret Touch
　さて、アルバムVapor Trailsから演奏されている３曲のうちの１曲ですが、いやぁ〜、ステージは派手派手です。スクリーンはVJがバリバリＣＧ流しまくりで、フラッシュ焚きまくり、スモークも焚いて、もう、これでもか、これでもかと煽ってます。客の方は？　っていうと、いやぁ〜、客は盛り上がるよりもステージに見とれちゃって........古いファンが多いせいなのか、Vapor Trailsを買ってない人が多いせいなのか。「なんだ、このノリノリの曲は？」ってキョトンとした人を結構観たような気がします。あと、やっぱりNeilのドラムは凄いと実感出来る曲じゃないでしょうか？Geddyもノリノリですね。
　そういえばNeilのスティックの握りって、T4Eの頃にフレディ・グルーバーさんに師事して、マッチドグリップからレギュラーグリップに変更したはずですが、どうも、VTでマッチドグリップに戻しているみたいですね。アルバムT4Eの曲をやるときはレギュラーグリップだと思いますが、今回のツアーではT4Eからの曲はResistだけになったので、ソロの時にちょっとだけレギュラーグリップを使ってるようです。

photo by Enrico the muffin man

17.Between the Wheels
　この曲からGeddyがキーボードに向かう曲が３曲続きます。まさに「Geddyの時間」ってところでしょうか。VTでキーボードを弾かせてもらえなかった鬱憤をここで晴らしているのかもしれません（んなわけなないですか。）ま、ベースもバリバリ弾いてますし、歌ってるし、ホント大変なことを事も無げにこなしております。（笑）
　ということで、この曲あたりからコンサートの雰囲気がちょっと変わってきてます。
　ま、個人的にはこの曲、とっても好きな曲なのですが、コンサートで演奏するには若干ジミ過ぎかもしれません。そのせいもあるのかスクリーンにはVJによるＣＧがバリバリです。なんか歯車みたいなのが回ってたりします。
　客の受けも「ややウケ」って感じでしょうかね？でも、古くからのファンが多いせいか、意外と新しいアルバムからの曲の「Earthshine」よりもウケていたかもしれません。（笑）
　ちなみに、あっしはノリノリで、サビのフレーズとかもう大好きで鳥肌立っちゃいます。（笑）

photo by Enrico the muffin man

18.Mystic Rhythms
　さて、この曲も好き嫌いが分かれる曲ですね。Neilのドラムの不思議なビートがとっても印象的なこの曲は、バラードではないのですが、え〜、しみじみ鑑賞する時間です。みんな分かってます。（笑）
　でも、ホントに雰囲気を持った曲で、不思議に引き込まれますね。この曲もVJによるＣＧがバリバリで曲を盛り上げてます。Counterpartsツアーの時はギターsoloが入っていましたが、今回はギターsoloなしでオリジナルに忠実なアレンジになっていると思います。やっぱりGeddyの歌唱力があがっているせいもあるのでしょうか。見とれているうちに終わります。（笑）
　ウケは良いですね。

19.Red Sector A
　基本的にはラッシュ・イン・リオで観たとおりで、アレンジやバックのスクリーンに流される映像など、殆ど変わっていないと思います。
　そういえば、この曲、殆どのツアーで演奏されてますね。シンセベースのドドドドドドドドって音が会場内に響き渡り、Neilのドラム、そしてAlexの渇いたギターが入ってくると、さっきまでの不思議空間が途端に渇ききったような切迫感をもった雰囲気にガラっと変わってしまいます。
　ステージを照らす赤いスポットライトは１６分で流されているシンセバースのリズムに合せて明滅を繰り返して、ステージ後ろからはスモークが焚かれ、緑色のレーザー光線が観客席の奥に向かって放たれています。
　う〜ん、実はセットリストをチラっと見たとき、「この曲は前のツアーでもやってるし、もういいんじゃないの？」と感じたような記憶があるんですが、実際に見ると大違いですね。（個人的には３度目なのに（笑））
　今回、コンサートを見ていて、音楽と歌詞、ライティング、スクリーンの映像など、これら、それぞれの要素が絡みあって一つの世界を作っているという点では、この曲が一番の出来ではないでしょうか？
　そういえば、ドラムのアレンジってオリジナルよりも激しくないかなぁ〜？　

20.Drum Solo
　待ってました！！
　プロフェッサーの講義の時間です。皆さん、ステージ上の１点に集中しております。なんか凄すぎてため息も出てたりしますね。（笑）
　基本的にはラッシュ・イン・リオのバージョンをベースに一部で新しいフレーズを追加したり、以前のフレーズを少し変えたりしています。ドラムが回転したあたりから、ガンガン来ます。凄すぎるぅぅぅ〜〜〜。これはもう観るっきゃないですよ旦那ぁ〜〜〜。そして最後はバックの映像とピッタリあった一人ビッグバンドです。前のバージョンよりもちょっと長くなっているのではないでしょうか？
　終わった後は会場凄い盛り上がりです。最後はやっぱりドラがゴォ〜ン！

photo by machie, Enrico the muffin man

21.Resist (acousticでドラム無し)
　さて、よくよく考えてみれば、Neilのもの凄いドラムソロの後に、アコギ１本持って登場っていうのも、よっぽど自信が無いとできませんよね。観客が騒いでいるので、ちょっと引きぎみですが軽くＭＣを入れて、曲を始めちゃいます。いやぁ〜、でもこの曲は個人的には絶対、絶対、生で聞いて欲しいですね。Geddyのボーカルが心に染み入ります。ホントに。
　ボーカル、上手くなりましたよねぇ〜。Geddyって。「えっ、MFHで既に証明済みだって？」　ま、そう言われれば、そうなのかもしれませんが、是非、生で聞いて欲しい１曲です。
　アレンジはラッシュ・イン・リオとは変わってないと思います。Geddyは指でベースを弾く時と同じような感じで、親指をブリッジではなくギターのボディに当てて弾いてます。ラッシュ流バラードって感じでしょうか。ファンのウケも良いです。ま、当然ですかね。
　ちなみにNeilはステージから降りて休憩中です。（笑）
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22.Heart Full of Soul (acoustic曲の途中からドラム有り)
　いや、この曲、意外と良かったです。ファンのウケも予想以上に良いですね。
　なんか、みんな曲の合間に「ウォウウォ〜オ」て合いの手を入れているので、すぐに真似してあっしも入れてました。オリジナルに入っているんでしょうね。きっと。曲の途中からNeilのドラムが控えめに入ってきます。プレーも控えめですね。（笑）余裕のドラミングです。

23.2112 (Overture, Temples of Syrinx, Grand Finale)
　イントロが始まると、コンサート会場の温度が１０度くらい上がります。（ウソぴょん）
でも、いきなり今まで以上に盛り上がってきます。
　ラッシュ・イン・リオの時は Grand Finaleは演奏していないですね。Overture, Temples of Syrinxのアレンジは前回ツアーの時と比較して一部のみ変更となってます。Temples of Syrinxの最後の方の歌詞（We are the priests〜〜〜）でGeddyの声と歌詞も一部変えてます。ＣＧも目のアップとドクロの旗のアップになってますが、意味がよくわかりません。何か映し出されているみたいですが、確認出来ませんでした。
　全体的にはインスト部分が多いせいかGeddyもステージ上自由に動き回ってます。あれ、この曲からGeddyは赤いベースに持ち替えてますね。
　Alexは黒いレスポールでカスタムでしょうか？
　いやぁ〜、Grand Finaleって、もう叩きまくりですね。Neilのドラムがカッコいいです。

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24.La Villa Strangiato
　Grand Finaleのギターの残響音が鳴り響いている中、あれ？Alexがギターを持ち替えてる！
クリーン・トーンのアルペジオからこの曲が始まります。ステージ上は青い光を全面にして、ピン・スポは赤い光でメンバーを照らし、レーザー光線が客席に向かって放たれています。アレンジはラッシュ・イン・リオの時と殆ど変更されていないのではないでしょうか？
　御存知のように、後半部分で、例のAlexの「show time」が始まります。私が見た３回のショーでは、結構ウケてたのが１回ありましたが、他の２回は失笑ぎみだったような........
ただ、このコーナーの最大のウリは「Neilの笑顔が唯一観れるところ」でしょうか。
　Alexがなんか言ってますが、今回は言葉になってません。殆どハミングみたいな感じです。って、あれ、なんかいつのまにかブルースになって「I've got to go」俺はいかなきゃならないんだ！！　って、連呼しまくりで、いつのまにかGeddyもブルースを弾いてます。Geddyがブルース弾いているのを初めて聞きました。「all we've got to go, yeah yeah yeah yeah 」で曲に戻って行きます。いやぁ〜、Geddyがメッチャウケてますねぇ。Neilは写ってないけど、大ウケだったんでしょう。

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25.ByTor & the Snow Dog
　この曲は、ラッシュ・イン・リオの時と殆どアレンジは変わってないと思います。バックのアニメも変わってないと思います。あっ出てきた。あの「爪がキラリと光る」やつ。
　Grand Finaleあたりから殆ど３ピースで（昔のスタイルで）演奏しまくりで、メンバーにとってはお楽しみタイムなんでしょう。結構ハイになってるんじゃないでしょうか？
　なんか、ここでは、Alexが歌っているGeddyに接近していって、なんか絡んでますね。歌が終わったGeddyがAlexを追いかけて、ドラムの後ろの方まで行ってます。いやぁ〜、ホント面白いオジサン達です。

photo by omachang,Enrico the muffin man,Enrico the muffin man

26.Xanadu
　あっ、意外。ＣＧバリバリですね、この曲。Alexがダブルネックです。Geddyにも持ってもらえると見栄えが更に良くなるのですが、きっと、重いんでしょうね。この曲も殆ど、ラッシュ・イン・リオの時とアレンジは変わってないと思います。


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27.Working Man (REGGAE VERSION!!!!)
　この曲、若干ラッシュ・イン・リオの時とアレンジが変わってます。最後のボーカルのバースはレゲエッぽい演奏と歌です。しっかし、みんな歌ってますねぇ。この曲はホント米国のファンには人気があるみたいです。ちょっと弱いかと思っていたのですが、どうして、どうして。Alexも昔懐かしのGibsonの355かな？に持ち替えてます。しっかし、インストのパートになるとGeddyは弾きまくりですね。Alexもバリバリソロをやってるし、比較的Neilがおとなしめですかね。ま、Neilが入る前の曲なんで、本人的にはアレンジがイマイチなのかもしれませんね。
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Encore:

28.Summertime Blues
　なんか、みんなFeedbackを買っていないのか、曲が判らず一瞬、あれっってな顔をしてます。「みんな、買えよＣＤ！」と日本語で呟いても誰も反応しませんので気楽です。まっ、うるさくて聞こえ無いか？。ＣＧバリバリなんですが、しかし、この曲って、ワザとなんでしょうか。あっしが聞いた３回もそうだし、今観ている某映像でも最初Alexがリズムちょっと走っちゃってて、すぐにNeilのシンバルに合わせてますねぇ。
　結構、アンコールの最初にカバー曲っていうのは熱心なファンの一部から、否定的な声が聞かれていたと思いますが、個人的には全く気にしてませんでした。多分サウンド的なものよりも歌詞が違和感あるのかもしれませんね。「ain't no cure for the summertime blues」なんて軽い感じの歌詞はラッシュのうん十枚のアルバムの何処を探しても無いかもしれません。
　ま、メンバーがあれだけ楽しそうにプレイしていれば何の問題もないと思います。Alexのコーラスも珍しく決まってるし（笑）、NeilのドラムもあっしはThe Whoって殆ど聞いたことがないのでキース・ムーンのプレイは知らないのですが、普段よりも野性味を増して、ボンゾみたいなプレイだと思います。（違うかな？）
photo by Enrico the muffin man

29Crossroads
　これもオリジナルは知らないのですが、クールなブルースになってますねぇ、ラッシュがやると。Neilのプレイもさっきとはうって変わって、Jazzッぽい感じがします。（ドラムはよくわからないので、違ってたら申し訳ない。）でも、この曲は秘かにAlexタイムですね。ソロが２回あります。弾きまくってますねぇ〜。もとはクリームでしたっけ？

30.Limelight
　コンサートのフィナーレを飾るこの曲は、ま、あっしが解説するまでもないですね。みんな歌ってます。もう、バックのスクリーンには映像は無くて、みんなステージに集中です。Alexのソロはいいですねぇ〜。エンディングが来ると、コンサートも終わりなんだなぁ〜っとちょっとしんみりしちゃいます。
ニールも立ち上がって客席に向けて手を振っています。



photo by Enrico the muffin man

photo by omachang

以上でコンサートレポートは終了です。
長いことおつきあいいただき誠にありがとうございました。
　コンサートを観たのが７月で、もう既に年末となり、記憶も定かでなく、ホントだったら書きたいエピソードがたくさん有ったのですが、全て記憶の靄の中に消えていってしまいました。このレポートが少しでも皆さんのお役にたてば、ま、それでいっか！　ってな感じです。
　旅、という意味では、今回総勢５人でコンサート以外でもいろいろ回らせていただきまして、楽しいこと、面白いこと、笑ったこと、ホントにたくさん有ったのですが、それはラッシュとは別に、いつか別の機会に紹介するかもしれません。
　ということで、これからもよろしくお願いします。って、そうそう、なんか間違いとかありましたら連絡下さい。
　それでは皆さん、次のツアーでお会いしましょう（笑）！！