Vapor Trails Tour 2002 Report
今回の旅で見たコンサートは下記の４回
July 6: Saratoga Springs, N.Y. (Saratoga Performing Arts Center) 左側 ４０列
July 7: Darien Center, N.Y. (Darien Lake Performing Arts Center) 右側 ６０列
July 9: Bristow, Va. (Nissan Pavilion) 右側 ６０列
July 11: Holmdel, N.J. (PNC Bank Arts Center) センター 芝
普通、コンサートを見るのは１回きりなので、あまり突っ込んだ話は出来ないことが多いとは思いますが、流石に４回も見ると、いろいろ見えてくることもあります。とは言いながら、前回のT4Etourの時も３回コンサートを見たのですが、正直、それぞれのコンサートの特徴をはっきりと記憶はしておりませんでしたし、感じとることも出来てはいませんでした。そういう意味では今回はそれぞれのコンサートの違いみたいなのをちょっと把握する事が出来ましたので、ま、あっしも少し成長したのかも。
また、本当はカメラを会場に隠し持っていき、写真を撮影してくる予定だったのですが、今年は９１１のテロのせいか入場時のチェックが厳しく、最初のSaratogaでカメラの持ち込みがばれてしまい、諦めました。
４回通してみたんですけど、１回目と２回目のコンサートが非常に対照的だったので、この二つのコンサートの比較を交えながらコンサートの概要を紹介していきたいと思います。
ちなみに、３回目は、途中までギターの音が不自然に上がったり下がったりする、というような状態でちょっと聞き苦しかったですし、最後のコンサートはほぼ最後尾の芝生席だったのと、これが最後なんだなぁ〜という個人的な感傷から、あまり内容を覚えていません。
まず、１回目のコンサートはニューヨーク州の北のSaratoga Springsというところで行われたもので、ここは、名前の通り泉が出てるらしくて、Saratoga Springsと書かれたミネラルウォーターも市販されています。ま、そんなことはどうでもいいっか？
また、２回目のコンサートはDarien Lake Performing Arts Centerというところで、Buffaloの東にあります。このBuffaloっていう町は皆さんご存じのナイアガラの滝のすぐ側にある町で、カナダとの国境のすぐ側でもあります。ちなみに、このコンサート会場は6Flagsっていう遊園地（ジェットコースターなんかが道路から見えてます。）の中にあり、昼間にコンサート会場を下見をしようとするならば、遊園地への入園料を支払わなければならないようです。困ったもんじゃ！！
えっと、早速コンサートの概要についてですが、１回目のSaratoga Springsのコンサートは、サウンドが最悪でした。何故かというと、Bassの音とバスドラの音が殆ど聞こえませんでした。Bassの音はリバーブかなにかが深くかかりすぎていたせいなのか、私の席では倍音のみが聞こえてBassの芯の音は殆ど聞こえませんでした。バスドラも同様に、音が出ているのは分かるのですが、非常に聞き取りづらかったです。Bassソロとドラムソロの時はある程度聞き取れましたので、それぞれ何か他の音と干渉していたのではないでしょうか？
今回見たコンサートの中でサウンドが一番良かったのは、２番目のDarien Lake Performing Arts Centerでした。特徴的だったのは、AlexのDreamlineのギターソロが非常に素晴らしかったので、何のステージアクションもしていないのに、おお〜〜という歓声とともに、片手を突き上げるオーディエンスがたくさんいました。（あっしもそう）前日のコンサートでは全く見られなかったものです。
では、Set１から紹介していきます。
これはHartford,CTの写真です。クリックすると拡大します。（From rush.com）
ちなみにCTはコネチカット州のことです。
Set 1
Tom Sawyer
Distant Early Warning
New World Man
Roll The Bones
Earthshine
YYZ
The Pass
Bravado
The Big Money
Between Sun and Moon
Vital Signs
Natural Science
Tom Sawyer
３ Stoogesが終わって、間もなく、例のシンセの音がドォ〜ンと響き渡る中Neilのドラムが聞こえてきて、本格的なコンサートの幕開けを告げてくれます。やっぱり盛り上がりますねぇ〜この曲は。アレンジはスタジオ盤と特に変わりはないと思います。前のT4E Tourの時は、後ろのスクリーンに、恐竜達が闊歩している映像が流されていて曲に非常にマッチしていたんですが、今回はその映像は無くてメンバーの演奏のみを写していました。
しかし、明るい.......ホントに明るい。 開演は７時３０分なのですが、米国のこっちの方は８時を過ぎても、明るいですねぇ〜。おかげで、スクリーンに映し出されている映像もくっきりとは見えません。後ろの方の観客はスクリーンの映像がちゃんと見えないとちょっと辛いでしょうね。
これもHartfordの写真です。クリックすると拡大します。（From www.rush.com）
Distant Early Warning
バックのスクリーンにはかつて映し出されていた、子供がロケットに乗って飛び回る映像は流されていなかったはずです。２回目のコンサートではそこそこ盛り上がってましたね。１回目では.......う〜ん。
これは６月２９日もScranton,PAの写真です。クリックすると拡大します。（From www.fye.com）
ちなみにPAはペンシルバニア州のことです。
New World Man
懐かしいですねぇ〜。ライブで演奏されるのは何年ぶりなんでしょう？ホントに久しぶりという感じです。なんかほのぼのムードですねぇ〜。
Roll The Bones
この曲は、前の（T4E Tour）、そのまた前の（CP Tour）、そのまた前のツアーでも演奏されてたと思いますので、もう定番でしょうか。前のツアーの時と同じく、間奏部では、スクリーンで骸骨が踊ってます。そうだ、あっしのＨＰのＣＰTourにちょっとですが動画があります。見てない方はチェックしてみて下さい。
Earthshine
１回目のコンサートではイマイチ。なんせ、ベースとバスドラの音が聞こえないので、どうしようもありません。私にはAlexが一人で頑張っているような印象でした。この曲に限らず１回目のコンサートは殆ど全てこんな印象です。この曲はバックにＣＧは無くてスクリーンにはメンバーが映し出されていたと思います。アレンジは特に変更ありません。ま、新曲のせいか、アレンジがこなれていないような感じもしますね。
YYZ
前回のT4E Tourでアンコールの最後を飾っていたこの曲がこんなに早く聞けるとは、嬉しい限りです。えらい盛り上がります。Set 1ではTom Sawyer と同じかそれを超えるくらいの盛り上がりではないでしょうか？ボーカルが無いせいかGeddyが生き生きしてますねぇ〜。
The Pass
ラッシュ流バラードなんでしょうかねぇ〜。この曲はRoll The Bones Tour以来でしょうか、久しぶりですね。YYZで盛り上がった後の小休止という感じです。２回目のコンサートでは音が良かったせいなのか、結構うけてました。徐々に盛り上がっていくこの曲のバックには、Launchで見ることが出来るプロモの映像が流されています。会場が未だ明るいのが玉に瑕ですねぇ。８時はとっくに過ぎているのに、何でこんなに明るいんだろ。雰囲気が台無しですよねぇ〜。
Bravado
個人的に好きなんですね、この曲。ギターは延々と同じフレーズを繰り返している事が多いんですけど、歌詞とか曲のもつ雰囲気とかがとっても気に入ってます。この曲がT4E Tourでは演奏されていなかったのに、Different Stagesに収録されたのは、ラッシュのメンバーもこの曲が気に入っていたんでしょう。そして今回のツアーのSet listにも選ばれました。アレンジはＤＳに収録されているものと同じで長いギターソロがあります。スクリーンには鳥が飛んでいるＣＧが映し出されています。２回目のコンサートではギターソロの後半の当たりから徐々に盛り上がってました。いい曲ですね。
上が７月６日Saratoga,NYの写真です。クリックすると拡大します。（From www.fye.com）
下が６月２８日Saratoga,NYの写真です。クリックすると拡大します。（From Doug's Rush collection）
The Big Money
見た目で米国人の年齢がどのくらいなのか判断出来ないので、自信が無いんですけど、客層は一番多くて３０代じゃないでしょうか。車で来なければならない会場なので１０代は殆どいないでしょう。そんなせいか、この曲も盛り上がりますねぇ。みんなリアルタイムでこの曲を聞いていたって感じです。逆にニューアルバムの曲はあまり受けが良くないような気がしますんで、みんなニューアルバムを買ってちゃんと聞こうね。古い曲は盛り上がりますねぇ〜。（って、この曲を古いって言っちゃうとWorking Manなんかはどう表現すればいいんだろ。）バックでは新しいＣＧが流されていたみたいで、私が覚えているのは後半のお金が降ってきている場面だけです。
７月６日Saratoga,NYの写真です。クリックすると拡大します。（From www.fye.com）
Between Sun and Moon
最初のコンサートでは、イマイチでした。ま、サウンドがアレではしょうがないとは思いますが、あまり盛り上がりませんでした。２回目もあまり出来は良くなかったです。ギターがちょっと、こもっていたような響きで、締まりが無かったように聞こえたのですが、３回目のBristowでは非常に締まった良い演奏で結構盛り上がりました。この曲のバックで流されているＣＧの千手観音の手がうにょうにょ動いているのが個人的に好きでした。
７月６日Saratoga,NYの写真です。クリックすると拡大します。（From www.fye.com）
Vital Signs
ホントに懐かしい。最初のコンサートでは、出だしのギターのカッティング（左右のスピーカーから交互に聞こえる）がうまくいかなかったみたいで、強引に曲が始まってました。ま、こういうこともあります。２回目のコンサートでは出だしは上手くいってたと思います。好きな曲なんですけど、コンサートでそれ程盛り上がる曲では無いような気がしますが、そこそこ盛り上がってます。
７月６日Saratoga,NYの写真です。クリックすると拡大します。（From www.fye.com）
Natural Science
Set 1の最後を締めくくるのはT4E Tourでも演奏されていたこの曲です。前のツアーでは無かったＣＧ映像がバックで流されてます。曲の出だしでは、葉緑体みたいな映像のアップが流されています。（なんか呼吸しているようにも見えます）あの７/８拍子のリフのバックでは、トンネルの中をドドっと進んでいるような感じのＣＧです。ここら辺は写真があれば良かったですね。う〜ん。アレンジはＤＳと変わってなかったと思います。
Neilのパワフルなドラムが印象的でした。
クリックすると拡大します。（From www.fye.com）
ここで、Set 1が終了です。大体１５〜２０分くらい休憩してSet 2が始まります。
SET2へ